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四白(しはく)

  • 執筆者の写真: Tomokazu Ichikura
    Tomokazu Ichikura
  • 2024年9月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:1月23日

主治:頭痛 目の充血・かゆみ 顔面神経麻痺 三叉神経痛 美容(クマ・くすみ)


足の陽明胃経(ようめいけい)のツボで、「四」は“ 周り ”であり、「白」は(はい)という字と同意で、“ 眼窩(がんか) ”を指します。明るくてよく見えるという意味で名付けられたとも言われています。

日本最古の医学書『医心方(いしんほう)』では、「胃府(いふ)」とも記述されていますが、これは消化器全体の状態が現れる場所であるというのが、適切です。顔にあるツボなのに” 胃 ”は変だと思われるかもしれませんが、発生学において、顔のおおもと(外胚葉(がいはいよう))と胃のおおもと(内胚葉(ないはいよう))が密接な関係を持っているので、納得できるところがあります。


穴性学からみると、「清頭明目(せいとうめいもく)、「散風明目(さんふうめいもく)、「舒筋活絡(じょきんかつらく)、「通経活絡(つうけいかつらく)などがあります。


東洋医学からみると、風邪(ふうじゃ)を追い出して、筋肉を伸び伸びとさせ、経絡の滞りをなくすので、目の疲れをいやしたり、頭をすっきりさせたり、めまいから解放させるチカラがあります。


西洋医学の解剖学からみると、まぶたの下の筋肉や上唇を挙げる筋肉があるので、顔のたるみやむくみ、目の下のクマにも有効です。三叉神経(さんさしんけい)のひとつである眼窩下神経が走っており、三叉神経痛(さんさしんけいつう)の治療には外せません。

また、眼窩下動脈(がんかかどうみゃく)、眼窩下静脈(がんかかじょうみゃく)走っているので、顔のむくみやクマやしみの解消に一役買います。

お悩みを持っている方は、ぜひ空いた時間にケアしてみてください。

 

ツボの取り方

部位:瞳の真下のライン上に

ある眼下下孔部(がんかかこうぶ) (頬の一番高いところのへこみ)

3~5秒かけて徐々に押し込んで、パッと離す押し方を5分くらい。  

毎日続けると効果が薄れていきますので、やりすぎないようにしてください。

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