主治:むくみ 白髪 高血圧 冷え性 不眠 頭痛 疲労回復
「腎(じん)」の経絡の井穴(せいけつ)で、腎の気が流れる道のスタート地点です。“気(き)”が湧いてくるところを井戸に見立て、井穴(せいけつ)と名付けられました。
空間を「天(てん)・人(じん)・地(ち)」と分ける東洋思想において、人と地をつなげる大事な接点です。別名で「地衝(ちしょう)」とも呼ばれます。
ツボの特性を研究する穴性学(けつせいがく)からみると、滋腎降火(じじんこうか)、醒脳開竅(せいのうかいきょう)、交済心腎(こうさいしんじん)、益精(えきせい)、除煩寧神(じょはんねいしん)、降逆止嘔(こうぎゃくしおう)、催産引産(さいさんいんさん)などがあります。
わかりやすく言い換えれば、腎(じん)の役割である、“水(すい)”を扱い、頭に上った熱を下ろし、頭をスッキリすることができる、ということでしょうか。そして、腎はいのちの源の象徴でもあるので、“催産引産(さいさんいんさん)”という出産に関わるのは非常に面白いところです。
さらに、2020年の大河ドラマ『麒麟(きりん)がくる』の主人公であった明智光秀(あけちみつひで:1516ー1528年)は、曲直瀬道三(まなせどうさん)から「両足の二穴でもって、むくみがとれて健脚(けんきゃく)となる」と教えられ、『針薬方(しんやくほう)』(1566年)に「摩擦」「百二十」と記しています。
(ちなみに、曲直瀬道三は、織田信長、毛利元就、毛利輝元、細川晴元、三好長慶、畠山義綱、第13代将軍 足利義輝、正親町天皇などを治療した名医です。)
西洋医学的にみると、足底筋(そくていきん)があるので、足底筋膜炎(そくていきんまくえん)を起こしているときは治療の対象になるツボです。
ぜひ空き時間に押してみてり擦ってみてください。
ツボの取り方
部位:足底で足指を屈曲させた時に、足底の最も凹んだところにあります。
足指を曲げて、人差し指と中指の間のみずかきと踵を結ぶ線を3等分し、みずかきから3分の1のところ。
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